「ベリーツ」1箱過去最高の23万円 大分市で県産イチゴ旬入り宣言式【大分県】

過去最高値の23万円で落札されたベリーツを手にする樋口勝典会長=28日、大分市豊海
過去最高値の23万円で落札されたベリーツ

 県産イチゴ旬入り宣言式が28日、大分市豊海の市公設地方卸売市場であった。県が開発したブランド「ベリーツ」などの品種が取引され、生産者はクリスマスの需要期に向けて積極活用を呼びかけた。

 県いちご販売強化対策協議会の樋口勝典会長(42)=佐伯市蒲江葛原浦=は「猛暑による病害虫に苦戦したが、何とかスタートラインに立てた。これから冷え込んで味と色が向上する」とあいさつ。旬入り宣言書を市場関係者に手渡した。

 この日は県内各地からベリーツなどのイチゴ約1トンが入荷した。仲卸業者が目当ての商品を競り落とし、ベリーツ1箱(12粒)は過去最高の23万円(昨年比5万円高)で落札された。1キロ当たりの平均価格はベリーツが3126円、その他の品種が3889円だった。

 JA全農おおいたによると、県内のイチゴ生産者は194人。今季出荷量は1450トンで販売額は20億3千万円の見込み。県内のほか、京都市場などに届けるという。

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