高さ11メートル、宇佐神宮に大鳥居完成 戦後初めて設置「新たなシンボルに」【大分県】

太鼓橋前大鳥居をくぐり初めする神職ら=宇佐神宮

 【宇佐】宇佐神宮(宇佐市南宇佐)に太鼓橋前大鳥居ができた。神宮によると、高さ10メートルを超える鳥居の設置は戦後初めてで、境内で2番目の大きさ。

 新しい鳥居は、国道10号沿いの表参道駐車場と参道の太鼓橋の間にある。鉄筋コンクリート造で高さ約11メートル、柱間は約7メートル。高さは境内で最も大きな表参道大鳥居より約20センチほど低い。

 新嘗(にいなめ)祭があった23日、大鳥居のくぐり初め式があった。おはらいの後、宮司を先頭に神職や参拝客らが一列になり、真新しい鳥居を通り抜け完成を祝った。

 氏子総代の加来孝一さん(72)=市内院内町御沓=は「歴史の重みを感じるような荘厳な雰囲気があり、素晴らしい」と喜んだ。

 大鳥居は、宇佐市の会社役員渡辺幹雄さんと宮崎県川南町の会社役員渡部博行さんが、2025年の神宮創建1300年を祝うために奉納した。渡辺さんは「神宮の新たなシンボルとなり、これまで以上に多くの人が参拝し、宇佐市の活性化にもつながってほしい」と話した。

© 有限会社大分合同新聞社