【GXエデュケーション】宇宙を教材にする意義①【大分県】 国東高、新たな価値を創造する力を育てる

「宇宙STEAM探究」の授業で国東高校の未来像を描く1年生。学科を超えてグループをつくり、アイデアを出し合った=2023年4月

 国東高校(国東市)は2024年度から、九州の公立高校では初となる「SPACE(スペース)コース」を普通科に設ける。来春の新入生が2年生に進級する際から、選択できる。生徒は宇宙を題材にした教科横断型の探究学習を深め、総合型選抜での大学進学を目指す。コース以外の生徒も興味に応じて宇宙を学べる。学校を挙げて「宇宙教育」に取り組む態勢を整えている。

 国東高校には▽普通科進学コース▽普通科ビジネスITコース▽園芸ビジネス科▽環境土木科▽電子工業科―がある。本年度から生徒の全国公募を始め、「宇宙関連の学び」を求める生徒を県内外から集める。

 本年度の1年生から全学科の生徒全員が一緒になって学ぶ探究学習「宇宙STEAM(スティーム)探究」の授業がスタートしている。生徒は各科混成のグループワークで国東の未来図を描き、2学期からは「食」の視点から月の暮らしを考える活動を進めている。県外の大学や専門学校の協力を得ながら、国東で収穫される食材を使った宇宙食の開発に取り組む計画だ。

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