「パソコン直すため」焦って電子マネー求める高齢女性 ファミマ店員2人が説得し通報、詐欺被害防ぐ

詐欺を防いだとして、感謝状を受け取ったコンビニ店員の2人=明石署(同署提供)

 兵庫県警明石署は22日、特殊詐欺を未然に防いだとして、ファミリーマート二見町西二見店(明石市)の女性従業員2人に署長感謝状を授与した。

 同署によると、8月21日午後4時半ごろ、高齢の女性が同店を訪れた。女性は焦った様子で、電子マネー5万円分を購入しようとしていた。

 応対をした太田朋美さん(26)は、高額な購入を不審に思い女性に用途を聞いた。女性は「パソコンを直すために必要」などと答えたため詐欺を疑い、店内にいた佐藤佳苗さん(42)と一緒に女性を説得。明石署に通報し、被害を防いだ。

 女性はパソコンを操作していたが、突然動かなくなった。画面に表示された番号に電話すると、修理代として電子マネーを購入するよう指示されたという。市内では他にも同様の手口の被害が発生しており、同署は注意を呼びかけている。(有冨晴貴)

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