東北最大の物流拠点完成 矢巾に「プロロジスパーク盛岡」

東北最大規模の物流施設が完成し、内部を見学する関係者。北東北の物流のハブとして期待される

 物流施設の開発、運営を手がけるプロロジス(日本本社・東京、山田御酒(みき)会長兼CEO)が、岩手県矢巾町広宮沢に整備していた東北最大の賃貸用物流施設「プロロジスパーク盛岡」が完成した。運転手の残業規制強化で輸送能力が低下する「2024年問題」が迫る中、北東北のハブ(結節点)として期待される。24年1月の稼働を予定する。

 竣工(しゅんこう)式は28日現地で行われ、同社や入居企業、町の関係者ら約70人が完成を祝い、施設を見学した。施設はみちのくコカ・コーラボトリング本社跡地に建設。盛岡市中心部や国道4号、高速道路とのアクセスが良く、入居企業が荷物を保管し各地へ配送する拠点となる。

 鉄骨造り3階建て、延べ床面積約10万平方メートルで、スロープでトラックが各階に直接入ることができる。賃貸区画の最小面積は約5千平方メートルで、最大12企業が入居できる。非常用発電機や運転手が休憩できるカフェテリアを備え、内装にヘラルボニー(盛岡市)契約作家の作品や裂き織りを取り入れた。総事業費は約200億円。

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