呉市が発祥とされる甘みが強いキャベツ「広甘藍」の出荷が始まっています。
呉市郷原町の畑で収穫されているのは、キャベツの一種「広甘藍」です。「広甘藍」は、明治末期から呉市の広地区で盛んに生産されていましたが、栽培が難しく、大きさが不揃いのため、一時市場から姿を消していました。
通常のキャベツに比べて糖度が高いため、13年前から生産組合を作りブランド化して出荷を再開しました。
少し小ぶりですが水分を多く含んでいて、葉はもちろんのこと、芯まで柔らかいのが特徴です。ことしは暑い日が続き小さめですが、玉のしまりも良く甘みも十分だということです。
生産農家 田中慎二さん
「味は非常に甘くてえぐみが少ない、すっきりとしたキャベツの味が楽しんでいただけると思います」
「広甘藍」の収穫は、来年1月中旬ごろまで続き、およそ6トンの出荷を見込んでいるということです。