「打てや」菊池涼介 「ボール飛んでくるな」上本崇司 応援タオルに選手メッセージ 広島カープ 野間峻祥は西川龍馬の言葉をロッカーに貼る…

ファン感謝デーで大好評の「選手メッセージ入りタオル」。選手が考えた応援の言葉を直筆で書いて、それがデザインされたタオルになります。球場でタオルを掲げて応援するファンのために、ことしも多くの選手からメッセージをいただきました。

カープファン感謝デー(23日・マツダスタジアム)に直筆メッセージ

広島カープ 菊池涼介 選手
「(秋山選手は)もう考えてんの? まだ?」

広島カープ 秋山翔吾 選手
「考えている。だって、きのう、『カーチカチ!テレビ』で予習したもん」

『ガンバレ!』(秋山翔吾)

菊池涼介 選手
「なに?『ガソバレ』…」

秋山翔吾 選手
「違う。やっぱり、そう見えちゃうかな。でも『ソ』は上からでしょう。なんか自分を鼓舞してくれるかな。みんながタオルを挙げてくれたら。『ガンバレ』って。去年後半、登場曲を変えたので、一番、あの曲『人にやさしく(ザ・ブルーハーツ)』とマッチしていて、登場のときに出してもらえるかなと」

『秋山 ウナギイヌ』(菊池涼介)

『掴め!!』(末包昇大)

広島カープ 末包昇大 選手
「(筆書きの)練習はこれくらいでいい」

秋山翔吾 選手
「奥に見えている(末包選手の)字がヤバい」

菊池涼介 選手
「薄いよ。使えねえよ、それじゃあ」

秋山翔吾 選手
「(清書する末包選手に)でも、いいじゃん」

菊池涼介 選手
「(末包選手が『!!』を書き足すと)入れ込むね。掴めよ!おまえ。掴めや。レギュラー掴まんかい」

末包昇大 選手
「『掴め!!』ということで。これにしました」

『打てや』(菊池涼介)

菊池涼介 選手
「(書き直す)こういうことだ、たぶん。自分が見て、アレでしょ。『打てや』。これでいい」

秋山翔吾 選手
「嫌だよね。前のタオル(『秋山 ウナギイヌ』の文字)でおれの打席のときに出ていたら、めちゃくちゃいやじゃん」

末包昇大 選手
「全員に使える…(笑)」

『打っちゃった。』(森下暢仁)

広島カープ 森下暢仁 投手
「うわあ、またか。字を書くのか。掲げやすいのがいいですよね。『打っちゃった。』とかだったら」

広島カープ 九里亜蓮 投手
「『打っちゃいます』でいいじゃん?」

森下暢仁 投手
「『打っちゃった。』の方が打ったときにわかりやすい。打ったときにタオルを挙げやすいかなと思って」

『Go Hard!』(九里亜蓮)

九里亜蓮 投手
「これで行きましょう。『Go Hard!』。みなさんで掲げて。『やれ!』っていう意味なので、しっかりやりたいと思います。追い込ませてください。プレッシャーを与えてください。お願いします」

『ボール飛んでくるな』(上本崇司)

広島カープ 上本崇司 選手
「汚い字。習字しとったんだけどな…。できた。一発OKです。これ、マジで思っていることです。『ボール飛んでくるな』。守るときです。マジで飛んでくるなって一緒に願ってほしいです」

― 飛んでくるなと思いながらボールが飛んできた瞬間、どういう気持ちの切り替え?
「無視します(笑)」

広島カープ 坂倉将吾 選手
「やれるもんなら、やってみな」

上本崇司 選手
「ヤバいよね。やったら…」

『頑張れ 負けるな』(坂倉将吾)

上本崇司 選手
「筆の使い方、なっていないな」

坂倉将吾 選手
「なんでもいいでしょう。字が書ければ」

上本崇司 選手
「『頑張れ』って自分に言ってるん?」

坂倉将吾 選手
「以上。できた。いいです、これで。がんばろうと思って。これをたくさん掲げてもらってがんばりたいと思います」

◇ ◇ ◇

青山高治 キャスター
山崎さん、おもしろい企画でしょ。例えば、こういうデザインのタオルに 新井貴浩 監督なら空いているスペースに「ファンは家族」というメッセージが入ります。上本選手だったら守備のときに「ボール飛んでくるな」っていうタオルを出して応援する…

RCC野球解説者 山崎隆造 さん
これ、本人の思いでしょ。でも、ファンが掲げて応援するわけでしょ。「上本のところに飛んでいくな」と。よくわかんないけど、個々それぞれ、いろんな思いがあって、おもしろいのはおもしろい。

青山高治 キャスター
末包選手は、新井監督が「末包さん、掴んだ」って言っていましたけど、「掴め!!」。まだ、掴んでいなかったということで…

山崎隆造 さん
たぶん、いろんな意味があると思う。

青山高治 キャスター
選手の字を見られることもいいですし、選手が考えてくれたメッセージがタオルにプリントされているのもちょっとうれしかったりします。

中根夕希 キャスター
これは掲げたくなりますね。

青山高治 キャスター
そんなタオル用のメッセージを書いている場所にこの選手の姿もありました。

◇ ◇ ◇

オリックスに移籍する 西川龍馬 選手
― 別れのメッセージを…
「ちょっと待って。何を書こう? みんな、終わりですか?」

― このあと、野間峻祥選手の予定です。
「ふーん、野間さんね。ぼく、終わりやから…」

『野間さん 来年はホームラン打ってね! 頑張って! 5」(西川龍馬)

西川龍馬 選手
「野間さんに渡してください。OK。野間峻祥にあげてください。『ロッカーに貼っとけ』って。では、また」

しばらくして 野間峻祥 選手がメッセージを書くため姿を見せました。

広島カープ 野間峻祥 選手
「お願いします」

― あちらの席に。
「あれ?」

― ある方からメッセージです。
「これ、誰? ああ、(背番号)5ね。はい。(西川選手のメッセージを掲げて)これで行きます(笑)。じゃあ、これをロッカーに貼っておきますね」

― ありがとうございます。
「(筆を取って)何にしようかな?」

『そろそろホームラン打って!!』(野間峻祥)

野間峻祥 選手
「はい。『そろそろホームラン打って!!』。これにします。かれこれ2年ぐらい、マツダスタジアムならもっと、ホームランを打っていないので、ちょっとがんばりたいな。来年こそ打ちたいなと思って、その思いを込めて書きました。ありがとうございました」

野間選手が会場を去った直後、再び西川選手が会場に…

西川龍馬 選手
「えっ? もう終わったんですか? (メッセージは)ちゃんと渡りました?」

― ロッカーに飾るって自らおっしゃいました。
「当たり前よ(野間選手の後を追う)」

◇ ◇ ◇

青山高治 キャスター
だから、あの西川選手のメッセージを受けて野間選手は、自分のタオルのデザインを「そろそろホームラン打って!!」にしたんですね。

中根夕希 キャスター
そういうことだったんですね。掲げるファンも、西川選手の思いも背負って出すことができそうですね。

青山高治 キャスター
当然、西川選手のタオルを作ることにはならないわけですけど、あの場所に現れて、ああやって野間選手にメッセージを書いてくれている。実は野間選手へのメッセージだけじゃなくて、こういうメッセージもあそこで書いてくれました。「RCC お世話になりました。またね 西川龍馬」。ファン感謝デーのあいさつで「本当にカープに来てよかった」って言葉がありましたけど、西川選手のカープでの8年間というのを感じます。

山崎隆造 さん
そうですね。本人もすばらしいあいさつをしました。本当にカープがあってのというところで感謝の気持ちでいっぱいなんじゃないでしょうかね。

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