「海外派遣」学ぶ喜び戻る 岩手県内の公立学校

旅行会社の担当者から海外渡航の説明を聞く不来方高外国語学系の2年生。新型コロナウイルス禍の制限から解放され、貴重な機会を充実させようと質問した=矢巾町南矢幅

 岩手県内の公立学校で、新型コロナウイルス禍で見合わせていた「海外派遣」を再開する動きが本格化している。県教委によると今月下旬から本年度末までに、学校や民間主催の事業などを合わせ10校以上の生徒が渡航を計画。待ち望んだ対面での異文化交流を充実させ、事前学習にも力が入る。一方、長引く円安や物価・燃油価格高で経費は増し、関係者が学びの機会確保に向け試行錯誤する。

 「現地生活費の目安は」「機内持ち込みできる手荷物の範囲は」

 矢巾町南矢幅の不来方高(清川義彦校長、生徒767人)で開かれた旅行会社による修学旅行の事前説明会。最長12月2日まで、3カ国・地域で研修している外国語学系3コースの2年生36人が瞳を輝かせ質問を重ねた。

 普段から英語、フランス語、中国語を学ぶ生徒にとって、母語話者と交わる修学旅行は貴重な実践機会。各コースとも1週間ほど現地に滞在し、大学や語学学校に通って知見を深める。

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