児童買春で有罪の非常勤職員が着服疑い、教育長「責任を痛感」 町はマラソン大会中止

職員の不祥事を謝罪する久御山町の内田智子教育長(右端)=町役場

 京都府久御山町教育委員会は11月29日、町役場で会見を開き、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪で有罪判決を受けた生涯学習応援課の非常勤職員の男(30)を同日付で懲戒免職にしたと発表した。併せて、元職員が町スポーツ協会の口座から約310万円を着服していた疑いがあることを明らかにした。

 内田智子教育長は「重ねておわびします。任命権者としての責任を痛感しています」と陳謝した。

 町教委によると、元職員は2018年11月に採用され、町教委が事務局を務める同協会の出納を担当していた。19年度から同協会の運営費や周年事業の積み立て金を着服していたとみられる。口座から引き出した金額の一部は年度内に入金し直していたといい、実際に着服した金額は不足分の約310万円より多い可能性もあるという。

 また、町教委や同協会などでつくる「くみやまマラソン」実行委員会は不祥事を受け、今年の大会の中止を決めた。

© 株式会社京都新聞社