こうじ造り、立ち込める麦の香り 豊後大野市の酒蔵で麦焼酎の仕込み【大分県】

室の中で、こうじ造りをする蔵人=豊後大野市千歳町新殿

 【豊後大野】豊後大野市内の酒蔵で麦焼酎の仕込みが始まっている。

 千歳町新殿の藤居醸造は20日から始め、蔵全体に麦の香りが立ち込めている。同社によると、こうじ造りから手作業でするのが売り。狭い室(むろ)の中で、蔵人が蒸した麦を両手でかき混ぜながらこうじ菌を入れ込んでいた。

 出来上がったこうじは、水や酵母と一緒に仕込み用のタンクへ。約1週間後に水と蒸した麦を加えてさらに発酵させる。

 「また飲みたいと思ってもらえるような、感動を与える焼酎を造りたい」と藤居淳一郎社長(55)。来年6月まで少しずつ製造する。

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