「長崎くんち」伝わる臨場感 山頭範之さん写真展 12月10日まで 長崎・浜せんビル

出演者の表情を切り取った写真が並ぶ会場。中央は山頭さん=長崎市、樂ギャラリー

 長崎市のカメラマン、山頭範之さん(49)が撮影した「長崎くんち」の写真展が28日、同市浜町の浜せんビル4階「樂ギャラリー」で始まった。根曳(ねびき)衆の鼓動が聞こえてくるような臨場感や踊子(おどりこ)のなまめかしさ、子どもたちの懸命さなどが伝わる約200点を展示している。12月10日まで。
 「人々の喜怒哀楽を撮りたい」と話す山頭さんは、過去には紛争下のパキスタンやアフガンで撮影。2006年からはサッカーのV・ファーレン長崎の姿を追い続ける。
 長崎くんちの撮影を始めたのは09年。4年ぶりの開催を振り返り「これまでで一番といっていいほどの盛り上がりを感じた」という。奉納踊りや練習風景を撮影し「普段の生活では見ることのできない表情」を切り取った。
 今年は2人のカメラマンと協力し、約7万枚を撮影。過去に撮影した分も含めた中から厳選した。「(出演者の)むき出しの感情を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
 入場無料。開場時間は午前10時~午後6時。インターネット上では、展示写真を含む約4千点を販売している。詳細は季刊誌「樂」の公式ウェブサイト。

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