「制服の女子中学生大歓迎」交際相手の教師に “なりすまし”SNS投稿で名誉毀損…逮捕された女は容疑を否認

彼女をなりすまし犯罪に駆り立てたものは何だったのか…(Graphs / PIXTA)

「容疑者が作成していた被害者の顔写真入りの2つのSNSアカウントの1つには、プロフィール欄に【大阪府 中学校教師やってます お金ならいっぱいあるのでいろんなところ見せてほしい、エッロイの待ってます】【制服の女子中学生大歓迎】などとあり、生徒と見られる写真が投稿されていました。2つのアカウントに投稿された名簿には40人分の氏名、携帯、固定電話番号が記載されており、被害者が勤務する学校の通用門の開錠番号の画像も上げられていました」(社会部記者)

中学教師の “被害男性”とは交際関係にあった…

11月28日。大阪府警は9月上旬から中旬にかけ、20歳代の男性の携帯電話を利用してSNSの投稿欄に複数回にわたり誹謗(ひぼう)中傷する内容等を投稿したとして、会社員・伊藤更紗(さらさ・27)容疑者を名誉毀損容疑等で逮捕した。逮捕された伊藤は中学教師の被害男性と令和元年から同棲しており、逮捕時にも2人は交際関係にあったという……。

前出の記者が事件発覚の経緯について説明する。

「事件発覚の経緯は9月13日に “SNSに名簿のようなモノが掲載されている”との第三者からの通報でした。投稿には、あたかも被害男性が勤務する中学校の女子生徒の個人情報を、自身の性的嗜好(しこう)を満たす目的で使用しているようなコメントなどが書かれていました。投稿の内容から中学生に対する危害が及ぶ可能性があったため、警察がアカウントを緊急照会すると、IPアドレスから発信源が被害男性教諭宅のネット回線だと判明。捜索差押えをし、被害男性と伊藤を任意同行しました」

「まったく身に覚えのないことです」

被害男性は警察の任意の捜査に「身に覚えがない」と関与を否定。伊藤が被害男性の携帯のパスワードを一時期知っていたことや、男性のほかにネット回線を使用できるのが伊藤だけだったこと。また、被害男性が犯行を敢行しても容易に特定され失職する可能性が高く動機が希薄なことなどから警察は「伊藤の犯行だと特定した」(同前)という。

「被害男性の勤務する中学校の校長がSNSへの投稿削除依頼や投稿された学校通用門の解錠番号の変更手続き、警察への事情聴取の対応を余儀なくされたことから伊藤は名誉毀損とともに偽計業務妨害の疑いでも逮捕されています」(前出の記者)

逮捕後の取り調べに対し伊藤は「まったく身に覚えのないことです。第三者の犯行に違いないと思います」と容疑を否認。警察は犯行動機についても慎重に捜査を進めているという……。

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