全農岩手県本部が製粉会社に販売した2022年産の県産小麦「ナンブコムギ」から基準値を超える「カビ毒」が検出された問題で、同本部は29日、検出された小麦が花巻農協管内の藤根ライスセンター(北上市)で乾燥調整されたものだったと明らかにした。
同本部によると、基準値を超すカビ毒「デオキシニバレノール(DON)」が含まれているのは、22年9月22日から今年11月20日までに販売した22年産ナンブコムギで、主に同市で生産された約710トン。
盛岡市内で29日、記者会見した同本部の佐竹雅之副本部長は「多大なる迷惑と心配をおかけし、深くおわびする。消費者の皆さまの健康を最優先に、再発防止策を講じて食の安全確保に努める」と陳謝した。