長崎県五島市の宿泊滞在施設「カラリト五島列島」（平﨑雄也代表）は、クラフトジン「GOTOGIN（ゴトジン）」を製造販売する五島つばき蒸溜（じょうりゅう）所（門田邦彦代表）やおくうら夢のまちづくり協議会と共同で、ショートツアー「五島『風景のアロマ』体感プラン」を企画した。
ゴトジンを中心に、地域の歴史や文化を学ぶ約4時間のコース。同協議会員が潜伏キリシタンの歴史が残る奥浦地区で奥浦慈恵院跡や六方海水浴場などを案内した後、戸岐町の五島つばき蒸溜所を見学。ツバキの種など五つのボタニカル（植物）の原酒とゴトジンを試飲する。
カラリトでは、今回のプランのためにシェフが創作したディナーを提供。魚やジビエなど地元食材を生かした料理で島の風土や文化を表現している。22日から販売を始めており、宿泊は12月2日から開始。毎週土曜開催。1人1泊2食付き3万300円から。
カラリトは「地域還元」を事業の柱に置いており、平﨑代表は「（鬼岳など）一般的に有名な観光地以外の魅力あるところを紹介したい。多面的に地域を知る価値を提案したい」と話した。五島つばき蒸溜所は「風土に根差した物語」を感じるジンづくりを目指しており、門田代表は「まさに土地の記憶や風景を感じる企画。楽しんでもらえるのでは」とアピール。同協議会の川口嘉久副会長は「地元ガイドならではの知識を生かし、魅力ある奥浦を発信したい」と語った。
問い合わせはカラリト五島列島（電0959.78.5110）。
