クマと列車の接触、2023年度は50件超え JR盛岡、過去5年で最多

 

 JR盛岡支社管内で2023年度にクマと列車の接触が51件(20日現在)あり、19年度以降の過去5年で最多となっていることが分かった。クマ被害が相次ぐ中、列車の運行にも影響が出ている。

 支社によると、接触件数は19年度から倍増。クマの目撃件数も122件と過去5年で最多となる。接触と目撃を合わせた件数は山田、釜石、花輪、北上の各線が多く、中でも花輪線が86件で前年(14件)の6倍超に上る。

 花輪線では列車との接触によりクマの撤去が必要になり、運転を見合わせたケースが3件あった。支社は今月から、同線の一部区間で試験的に警笛を鳴らして威嚇する取り組みを始めている。

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