担い手確保へ「バスの運転体験会」 岩手県北バスが初実施

バスの運転を体験する参加者

 岩手県北バス(盛岡市、松本順社長)は27日、滝沢市巣子のSTモータースクールでバスの運転体験会を初めて開いた。残業時間規制が厳格化される「2024年問題」を控え、運転手の確保が課題となる中、仕事を身近に感じてもらう狙い。

 教習所内で運転するため、大型免許がなくてもバスの運転を体験できる。同日は幅広い年代の6人が参加し、教官に教わりながら慎重にバスを走らせた。体験会のほか、現役の運転手とも懇談し現場の声を聴いた。

 盛岡市松園の調理師小野寺優樹さん(18)は「カーブの走行がとても難しかった。いずれはバスの運転手になりたいと思って参加したが、体験を通してさらに意識が高まった」と満足そうに話した。

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