中国、11月の景況感49.4 2カ月連続の節目割れ

 【北京共同】中国国家統計局は30日、景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)が11月は49.4だったと発表した。前月から0.1ポイント悪化し、好不況を判断する節目の50を2カ月連続で下回った。中国恒大集団や碧桂園の債務問題に端を発した不動産不況の収束が見通せず、閉塞感が心理の悪化につながっている。

 製造業PMIは、新型コロナウイルス禍からの回復の遅れにより、今年4月以降、5カ月連続で50の節目を下回った。9月にはいったん50を上回ったが10月には再び50を割り込んだ。

 習近平指導部は金融緩和や国債の追加発行など景気対策を強化しているが、景況感は回復軌道に乗っていない。

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