那珂川町に住む107歳現役理容師・箱石さん "長寿の秘けつ"を慶應義塾大学医学部の研究チームが調査

 那珂川町に住む107歳の現役理容師の女性の長寿の秘けつを解明しようと11月29日、慶應義塾大学医学部の研究チームによる調査が行われました。

 箱石シツイさんは、1916年(大正5年)生まれ。11月に誕生日を迎え、107歳になりました。今でも馴染み客の髪を切るためハサミを握る現役理容師で、2年前には、104歳で東京オリンピックの聖火ランナーを務めました。

 こうした箱石さんの健康長寿には、どんな要因があるのかを調べるため慶應義塾大学医学部百寿総合研究センターの新井康通教授らが那珂川町の自宅を訪れ、調査を行いました。慶應義塾大学医学部では、健康長寿の要因を特定するため、全国にいる高齢者を対象に30年以上に渡って研究を進めていて、これまでに約1000人を調査しています。

 箱石さんは、健康を保つために毎日、体操と散歩を欠かさずに行ってるといい、新井教授らは、健康状態の聞き取りや問診、それに心電図の計測、採血などを行いました。これらのデータは、健康寿命を延ばすための研究に活用されるということです。

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