雪のシーズンを前に、JR山陰線で30日早朝、除雪用車両「ラッセル車」の点検が実施され、豊岡(兵庫県豊岡市)-東浜(鳥取県岩美町)間の往復を試運転した。
ラッセル車は、積雪30センチ以上が予想される場合に出動する。昨季は1月に3日間、計8回出動した。
点検は今月2日に始まり、JR西日本近畿統括本部管内の山陰線や播但線、舞鶴線で試走してきた。
30日は豊岡駅の車庫で、保線係員が線路内の雪をかき分ける鉄板「フランジャー」や、雪を線路外に押し出す「ウイング」が正常に作動するかなどを点検し、出発した。
緒方和久豊岡派出所長は「今年は暖冬といわれているが、大雪が降ればすぐに出せるよう整備しておく」と話した。(丸山桃奈)