【MLB】 山本の移籍先を『MLB.com』がランク付け NY2球団がワンツー

写真:FA市場で人気の山本由伸©Getty Images

現地29日、先週ポスティング公示を受けた山本由伸を獲得する可能性が高い球団を、『MLB.com』が1から11位までランク付けした。

1位に入ったのはヤンキース。同記事では伝統的な名門であり、資金力のある球団として知られるヤンキースが大物獲りを躊躇することはないと紹介されている。

先発ローテーションは頭数こそ揃っているヤンキースだが、山本の獲得はローテーションとさらに外野のアップグレードの両方を睨める動きとなる。山本に強い興味を示す一方で、ヤンキースは球界屈指の強打者フアン・ソト(パドレス)のトレードも目論んでいる。

『SNY』のアンディ・マルティノが昨夜報じたところでは、ヤンキースとパドレスの交渉は具体的な名前が出るところまで進んでいるとのこと。年俸削減を図りながら勝負を捨てるわけではないパドレスは、投手の獲得を目指しているといい、今季32先発のクラーク・シュミットは理想的なターゲットだ。ヤンキースとしては山本を獲得することで、ローテからシュミットを浮かし、ソト獲得の弾に回すという青写真を持っているかもしれない。

2位は同じニューヨークのメッツ。資金力だけでいえばメジャーでダントツのメッツだが、今夏にはベテランをトレードし白旗宣言。中長期的な視点に立ったチーム運営を目指しており、来年・再来年のうちに優勝争いに返り咲くのは難しいであろう点が、大物獲得を目指す上ではマイナスとなるかもしれない。

山本のオリックス時代の盟友・吉田正尚を擁するレッドソックスが3位にランクイン。新たな編成トップを迎え、弱点の先発補強を目指すレッドソックスは、財政状況も青信号を示している。不良債権化しているかつてのエース、クリス・セールの契約が来季限りで切れるためだ。セールに代わる新たなローテの軸として山本に大枚を叩くかもしれない。

4位に入ったのは、大谷翔平争奪戦の本命にも挙げられるドジャース。先発補強が最大のテーマである今オフのドジャースにとって、山本は喉から手が出るほど必要な存在のはず。しかし、4位と低めなのは、大谷獲得との兼ね合いもあると同記事は伝えている。

それ以降では、大谷と山本をトップターゲットにしていると報じられたばかりのジャイアンツが6位に。さらに先発補強を目指し、フィリーズのアーロン・ノラ争奪戦にも加わっていたオリオールズが10位にランクインした。

ランキングは以下の通り。

1位 ヤンキース
2位 メッツ
3位 レッドソックス
4位 ドジャース
5位 カブス
6位 ジャイアンツ
7位 レンジャーズ
8位 フィリーズ
9位 カージナルス
10位 オリオールズ
11位 パドレス

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