中国、黒鉛の輸出規制発動 1日から、EVの電池材料

黒鉛の採掘場=11月16日、中国黒竜江省(新華社=共同)

 【北京共同】中国商務省と税関総署は1日、電気自動車(EV)のリチウムイオン電池の材料に使われる一部の黒鉛(グラファイト)の輸出規制を発動した。安全保障上の必要に応じハイテク製品などの輸出を禁止できる「輸出管理法」に基づく措置。中国からの輸出が許可制となるため、日本の生産現場に影響がでる恐れもある。

 中国ではEVの普及が進んでいる。車載電池市場で世界首位のシェアを握る寧徳時代新能源科技(CATL)や比亜迪(BYD)などの中国企業が存在感を高める中、電池材料の囲い込みに乗り出した可能性がある。

 日本は大部分を中国からの輸入に依存していると日本政府関係者は指摘した。

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