静岡市山間部・杉尾地区の無許可盛り土…県が行政代執行で撤去開始 約12億円にのぼる費用は業者に請求へ

静岡市葵区の山間部に無許可で造成された盛り土について、県は「行政代執行」で残った土砂の撤去を始めました。約12億円にのぼる費用は業者に請求します。

(県静岡土木事務所 戸栗 一泰 所長)

「ただいまより行政代執行法 第2条の規定に基づき 行政代執行を開始します」

30日から県の「行政代執行」による撤去が始まったのは、静岡市葵区の杉尾地区に無許可で造成された約5万1000立方メートルの盛り土です。県は2023年9月、盛り土を造成した「富田建材」に対して、原状回復に向けた計画書などを求める「戒告書」を交付していました。しかし、10月県に提出された計画書は、応急的な対応にとどまるなど不十分な内容で、期限までに工事が行われなかったため「行政代執行」による撤去を決めました。

(県静岡土木事務所 戸栗 一泰 所長)

「傾斜がかなりきつい所を掘削していく。上がったり下がったりするので簡単な工事ではないと認識している」

県は2025年末までに盛り土を撤去する予定で、約12億円と想定される費用は「富田建材」に請求します。

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