「宮崎―新八代」案、調査方針 県、新幹線整備へ議論期待

JR新八代駅=2011年、熊本県八代市

 新幹線の県内誘致に向け、宮崎県が新八代駅(熊本県八代市)と宮崎市を結ぶルートの本格調査に着手する方針を固めたことが30日、分かった。国の基本計画にある東九州新幹線は九州東岸を縦断する日豊線ルートが想定されているが、半世紀にわたって進んでいない。別ルート敷設の可能性を探り、整備に向けた機運醸成を図る。

 河野俊嗣知事は29日の県議会で、新八代と宮崎を結ぶルートについて「有力な選択肢の一つ。県民の新幹線実現に向けた夢や期待に応えるため、調査、研究をしていきたい」と明言した。

 県総合交通課によると、新八代駅と宮崎市を結ぶ構想は庁内で検討してきたが、今後は外部委託し、詳細に調査させる。

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