中国の宇宙飛行士らの代表団が来港

中国有人宇宙工学代表団17名は11月28日に香港を訪問し、29日開催される「香港歓迎中国有人宇宙工学代表団祝賀会」と30日の中国有人宇宙工学展示会を含む4日間の旅程を開始した。29日の香港メディアによると、李家超・行政長官は「宇宙から来た友人は中央政府の香港への愛と支援を反映しており、香港の若者が代表団メンバーから航空宇宙の知識を学ぶこの貴重な絶好の機会を掴むことを期待している」と述べほか、初の「香港生まれの宇宙飛行士」の誕生も楽しみにしているという。中国有人宇宙工学弁公室の林西強・副主任は、中国の目標は2030年までに中国初の月面着陸を達成することであり、香港とマカオの宇宙飛行士が間もなく中国の宇宙ステーションに滞在することを期待していると述べた。

代表団のメンバーは、中国の宇宙ステーションを建設した神舟12号乗組員の宇宙飛行士、劉伯明氏、神舟13号乗組員の宇宙飛行士、王亜平氏、神舟14号乗組員の宇宙飛行士、陳冬氏、神舟15号乗組員の宇宙飛行士、張陸氏、そのほか有人宇宙工学システム関連分野の専門家計を含め計17名からなる。28日午後に香港メディアのインタビューを受け、代表団の団長でもある林西強氏は、この代表団は香港とマカオの同胞に国の有人宇宙プロジェクトの最新の進捗状況を報告するために香港とマカオの特別行政区政府から招待されたと述べた。中国宇宙ステーションの建設成功の喜びを分かち合い、香港マカオ地域のより多くの人々が有人宇宙産業に参加することを推進するという。

李氏は、中国は1992年以来3段階の発展戦略を採用してお李、神舟5号が初めて宇宙に飛び立つという中華民族の夢を実現した後、天宮1号、天宮2号、その後12回の有人輸送ミッションと貨物輸送ミッションにより、3 段階の開発戦略目標が達成されたと説明。また今年、有人月面着陸ミッションが中央政府によって正式に承認されたと指摘し、目標は2030年までに中国初の月面着陸を達成し、月面科学探査と関連技術試験を実施し、技術習得の突破口を開くことであると指摘した。

林西強氏は、香港とマカオは祖国の有人宇宙産業の建設に何度も参加しており、宇宙飛行士の積載準備の第4期専門家の選抜や宇宙ステーションの科学・応用プロジェクトの収集にも積極的に参加していると紹介。有人月面探査機の開発などに取り組み、良好な成果をあげてい流という。同氏は、中国の第4期宇宙飛行士予備選抜作業が2022年に本格的に開始され、12~14人の予備宇宙飛行士が選出される予定で、現在、香港とマカオからの候補者を含む20人以上が最終選考段階に入っていると述べた。

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