神戸、湘南、G大阪が共同で行った応援企画「未月とトモニ!」の収益約85万円をサッカーができないこどもたちへ寄付…齊藤未月「可能性を皆さんと広げていきたい」

全治1年の重傷を負った齊藤未月[写真:©超ワールドサッカー]

ヴィッセル神戸は、全治1年の重傷を負ったMF齊藤未月を応援する企画「未月とトモニ!」の全額寄付を発表した。

今シーズンは神戸でプレーしている齊藤。しかし、8月19日に行われた明治安田生命J1リーグ第24節の柏レイソル戦でヒザに重傷を負っていた。

選手生命すら危ぶまれる危険なチャージを受けた齊藤。神戸に加え、湘南ベルマーレ、ガンバ大阪の3クラブ合同で9月2日から16日の期間で「未月とトモニ!」応援タオルの販売を行っていた。

応援タオルの収益は総額で84万7079円だったとのこと。齊藤未月選手、ならびに日本プロサッカー選手会と協議の上、認定NPO法人love.fútbol Japan(所在地:神奈川県逗子市、代表理事:加藤遼也)に全額寄付することが決まったという。

「love.fútbol Japan」は、2012 年設立の認定 NPO 法人。貧困や社会格差を理由に、サッカーをしたくてもできない子どもたちの環境を変えるため、日本・アジア等を対象地域に、「コミュニティ型のサッカー・スポーツグラウンドづくり」や「子どもサッカー応援事業」の実施、子ども支援の仕組み「1% FOOTBALL CLUB」の運営をおこなっている。

今回の寄付を決めた齊藤は、クラブを通じてコメントしている。

「今回このような3クラブ合同で行われた応援企画による収益をクラブと相談して寄付させていただくことにしました」

「怪我をして自分がサッカーをプレーしている姿を皆さんにみせられないことが一番辛いと感じました。ただプレーできるチャンスを与えてくれているのも皆さんの支えのおかげだと思っています」

「寄付するにあたり、love.fútbol Japanの方と話をしてプレーするチャンスすら与えられていない子どもたちがいるのも理解しました。日本サッカーが強くなっていくには可能性を広げる必要があり、その可能性を皆さんと広げていきたいと思っています」

「私だけでなく、関わっていただいた全ての人の想いをのせてこの活動に参加させてもらいます。私自身にこの活動のフィードバックがあった時には皆さんに共有していきたいと思います」

今回の寄付により、2024年度の「子どもサッカー新学期応援事業」において奨励金給付や用具寄贈、齊藤選手との交流会などを実施するとのこと。また、各クラブとの招待事業なども連携して実施していく予定とのことだ。

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