【台湾】丸紅子会社、富威電力と蓄電池システム案で覚書[公益]

丸紅の台湾子会社で、電力ビジネス開発を手がける丸紅亜洲台湾電力投資(Marubeni Asian Power Taiwan)は11月29日、エネルギー事業を手がける台湾の森ワイ能源(シンフォックス・エナジー、ワイ=山かんむりに威)の子会社、富威電力と「系統用蓄電池システムプロジェクト」の協力で覚書を調印した。台湾全土の電力網の安定化を図る。

丸紅の担当者によると、両社は最新の蓄電池システムを導入し、公営の台湾電力(台電)に対するアンシラリーサービス市場に参加する。蓄電池システムの充放電により、電力の需給バランスを取ることで電力系統の安定化を図り、台湾全土への安定的な電力供給に貢献すると説明した。同案件の商業運転開始は2024年後半となる予定。

覚書の調印式に参加した丸紅の台湾現地法人、台湾丸紅の相馬伸一郎・董事長兼総経理は「シンフォックス・エナジーグループとのパートナーシップを深め、台湾市場のみならず世界的な事業展開を検討したい」とコメントした。

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