海底に隆起、重点的に不明者捜索 屋久島沖オスプレイ墜落

米空軍CV22オスプレイ墜落事故の現場海域で捜索する海上自衛隊の掃海艇=1日午前7時38分、鹿児島県・屋久島沖

 鹿児島県・屋久島沖の米空軍の輸送機CV22オスプレイ墜落事故で、第10管区海上保安本部(鹿児島)は1日、7人の行方不明者の救助活動を続行した。海保は水中音波探知機(ソナー)を使い、沖合で付近の海底と異なる複数の隆起を確認。潜水作業に当たる特殊救難隊を投入し、重点的に調査を進めている。

 11月30日に隆起の一つを調べたが、岩だった。機体だった場合、内部に搭乗員が取り残されている可能性がある。海保や自衛隊は24時間態勢で捜索。1日早朝も現場海域で複数の艦船を確認できたが、風が強く波も高く、小型の船は展開しにくい状況という。

 政府は11月30日、オスプレイの安全性が確認されてから飛行するよう米側に要請したとしているが、在沖縄米軍は同日、飛行を続行。米国防総省のシン副報道官は要請を把握していないと述べ、日本でオスプレイの運用を続けていると明らかにした。

 沖縄県や、事故機が配備されていた米軍横田基地のある東京都など関係自治体は飛行停止を求めている。

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