犯罪被害者への支援の輪広げる 「県民のつどい」が宇都宮市で開催

 事件や事故で家族などを失った、犯罪被害者への支援の輪を広げようと30日に「県民のつどい」が宇都宮市で開かれました。

 この「県民のつどい」は、犯罪の被害者やその家族に支援の輪を広げようと、公益社団法人の「被害者支援センターとちぎ」が開いているものです。30日は、福田富一知事や被害者支援センターとちぎの水沼富美男理事長など約150人が出席しました。

 水沼理事長は2023年4月までに、県内すべての市と町で犯罪被害者の支援に関する条例が施行されたことに触れ、「被害者の長年の悲痛の叫びでなしとげられたもの支援の必要性を感じてほしい」と述べました。そして寄付などの被害者の支援活動に協力した24の個人や企業それに団体に感謝状が贈られました。

 基調講演では、下野新聞社で論説委員長を務める三浦一久さんが登壇し、「寄り添うということ被害者支援の30年」をテーマに講演しました。

 三浦さんは、35年以上記者として歩んできた中でさまざまな事件や事故で家族を失った犯罪被害者の遺族を取材してきたと話しました。その経験を通して三浦さんは「事件や事故を自分ごととして感じることで、被害者支援の必要性が分かって支援の輪が広がる」と訴えました。

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