「インフルエンザ感染」5年ぶり栃木県内に"警報発表" プール熱も警報開始レベル超え

 栃木県は30日、インフルエンザの感染状況を発表しました。11月26日までの1週間に報告された新たな感染者の数は1つの医療機関あたり30.58人で、県は30日に県内に警報を発表しました。

 県は、県内6つの保健所の管内にある76の定点医療機関から1週間に報告のあった「インフルエンザ」と「新型コロナウイルス」の新たな感染者の数を毎週木曜日に発表しています。

 インフルエンザの11月20日から26日までの1週間に報告された感染者の数は2324人で、1つの医療機関あたり30.58人でした。2週連続で増加していて、警報レベルの30人を超えています。

 年代別では、多い順に10歳未満が1208人、10代が657人、30代が148人40代が144人となっています。また、県教育委員会によりますと、11月20日から24日までの5日間で、県内の公立の小学校や中学校、それに高校の延べ100校で学級閉鎖などの対応が取られました。

 続いて新型コロナウイルスの11月20日から26日までの1週間に報告された感染者の数は175人でした。1つの医療機関あたりでは2.30人になり5週連続で減少しました。

 クラスターは医療機関で4件高齢者施設で2件確認されました。

 また、プール熱とも呼ばれる咽頭結膜熱も感染が拡大しています。11月20日から26日までの1週間に報告された感染者の数は、136人でした。1つの医療機関あたりでは2.83人で特に宇都宮市では4.82人、県南地区は5.18人と警報開始レベルの3人を超えています。

 これら感染症について警報が発令されたこともあり、県の担当者に今年(2023年)の傾向と対策を伺いました。県によりますと、インフルエンザの警報を発表したのは5年ぶりで、11月中にインフルエンザの警報を発表したのは2009年以来2回目ということです。また、咽頭結膜熱についても警鐘を鳴らしました。

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