都大路を駆ける全国高校駅伝 男子・那須拓陽2年ぶり13回目出場

 師走の京都を駆ける全国高校駅伝。男子は7区間を合わせて42.195キロで争われます。

 10月28日の栃木県予選。1区6キロ手前で那須拓陽3年の宮本大心が一気に突き放し2位に40秒差をつける圧巻の走りを見せると2区の本橋大希も粘りの走りでつなぎ2位、作新学院に4分23秒の大差で那須拓陽が2年ぶり13回目の全国切符をつかみました。

 さらに、11月に千葉県で行われた関東大会では48校中7位に入賞。指導するのは那須拓陽OBで2年生のとき全国9位を経験している廻谷賢監督です。今年のチームは全国で戦えるレベルと指導に熱がこもります。

 廻谷監督は「1区の出遅れをしない」「中盤区間で順位を上げる」の2つをポイントに挙げます。けん引するのは1年生の時、都大路を経験し今年(2023年)は、最上級生として自らもチームを引っ張る宮本大心選手。県予選は区間賞で、関東大会もチームが7位に入賞しモチベーションも高い状態と好調をキープ。廻谷監督も、自分でペースが刻め、ハイペースで入っても崩れないと太鼓判を押します。

 重要な一区での起用を念頭に廻谷監督は走るポジションも渡すポジションもいい位置でと宮本選手にアドバイスを送ります。

 そして、昨年度(2022年度)の全国都道府県対抗駅伝では2区を経験し、今年は1年生ながら初の都大路で活躍が期待される坂井駿太選手。監督も坂井選手の勝負強さロードの駅伝力は高いと評価し、チームの上位に食い込む起爆剤にと期待を寄せます。

 レース本番に自信を持って走れるようここ1カ月前からの練習が大事と監督から声を掛けられ、坂井選手は意識的に3年生にまざり走り込みを続けます。坂井駿太選手も「区間20番以内を狙ってまずは楽しんで全力で走りたい。」と意気込みます。

 指導者として初めて臨んだおととし(2021年)の都大路は34位。2度目の挑戦となる今回、まずはしっかり自分たちの力をすべて発揮することに集中と監督。選手たちのケガや体の状態にも細心の注意を払い万全のコンディションで都大路を駆け抜けます。総合20位以内でのゴールを目指します。全国高校駅伝は12月24日に京都で開かれます。

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