鹿沼市とファミマが包括連携協定 特産品でメニュー開発 子ども食堂なども

協定書を掲げる水野さん(中央)と佐藤市長(左)

 【鹿沼】市とファミリーマート(東京都港区)は11月27日、市民サービスの向上と地域活性化に向けた包括連携協定を締結した。市の特産品を使ったメニューの開発や店舗イートインスペースでの子ども食堂、災害時の物資提供などを行う予定。県内市町との締結は初めてという。

 同社の自動販売機を市役所5階に設置した縁もあり締結に至った。県とは2008年に同協定を結び、県産イチゴのとちあいかを使ったアイスクリームなどを開発した。

 同社の店舗は市内に11店ある。市内産のイチゴやニラなどの特産品を使った商品の開発を進める。店舗のイートインスペースを使った「こども食堂」やフードロスを防ぐ「フードドライブ」などの同社の福祉事業の周知に市が協力する。

 市役所で行われた締結式に出席した同社北日本地域代表の水野康之(みずのやすゆき)さん(51)は「市の街づくりへの熱い思いに共感した。大きな化学反応を起こせればうれしい」と意気込んだ。佐藤信(さとうしん)市長は「福祉や子育ての連携など大きな可能性がある」と期待を示した。

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