“高額の化粧品”があっという間に消え去った…万引き犯のマジシャンのような手口とは

お笑い芸人の吉住、かが屋の加賀翔、賀屋壮也らが11月30日放送の『THE突破ファイル』の再現VTRに出演し、“魔の10秒?大量の商品が消えた”で万引き犯の実際の巧妙な手口を紹介した。

スーパー店長(賀屋壮也)が店内で商品の品出しの作業中、リップグロスなど化粧品の数が合わず、単価の高い化粧品ばかりが盗まれる被害が判明。被害額はおよそ11万円だという。

化粧品は物が小さく単価が高いため、転売目的の万引きが増えている。

かが屋 加賀翔が扮(ふん)するGメン

そこでGメンに扮(ふん)した加賀と吉住が登場。化粧品売り場で怪しい男を発見し、こっそり監視をスタート。ほどなく、Gメンたちは怪しい男が、商品棚から化粧品を手に取ったことを確認(これを”棚取り”と言う)、しかし男はまだ自分のバッグの中に商品を入れてはいない(これを”隠し込み”と言う)。

Gメンが万引き犯に声をかける絶対条件は、『商品の棚取り』『所有物への隠し込み』『未精算での退店』の3つの目視が必要になる。そのため、棚取りと隠し込みを同時に行わず、一度死角に商品を運んでから“隠し込み”に及ぶ手口が多いという。

隠し込みの瞬間を目視すべく監視を続けるGメンたちだったが、ハッと気が付いたときには、なんと商品は男の手から消えてしまっていたのだ。やむを得ずわざと男にぶつかり、その拍子に男のカバンの中を確認するも商品はなく、もしかすると盗んだ商品を死角に隠して後でピック(アップ)する魂胆(こんたん)かもとも推測し、周辺一帯を調査したが見つからず。

監視カメラを見直したGメンたちは、男が歩いていた場所に必ずダンボールから品出しをしている女性店員がいることに気が付く。もしや女性店員が共犯では?と、彼女のポケットを確認したが、そこもカラ。

男がGメンたちの視界から外れたのは、商品棚の陰になったわずか10秒ほどの時間。果たして、どのようにして手品のように商品を消し去ったのか?

スタジオでは、「瞬間的になくなったので使った」「あの店員さんと万引き犯が付き合っていて(万引きしたものを)買ったよってプレゼントしてる」「口の中に全部入れてて」など、いつものボケ回答連発だが、王林が「棚卸しの空き箱に入れて…」と答えると見事“突破”。

Gメンが、ダンボールがある倉庫で待ち伏せをしていたところ、なんと従業員に変装した先ほどの怪しい男が現れ、台車に乗った段ボールを開いて、中から消えた商品を取り出したのだ。そう、この男は“棚取り”した商品を、店内で棚卸作業中の段ボールに素早く忍ばせ、それを知らない店員が倉庫まで運んだ後、従業員になりすまして回収していたという。こうしてGメンたちの活躍により、万引き犯は見事御用となったのである。

写真提供:(C)日テレ

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