恋愛小説の舞台は徳丹城 矢巾の綿世景さん、毎月続編を公開

徳丹城跡が舞台の恋愛小説を執筆した綿世景さん(中央)

 岩手県矢巾町の国指定史跡徳丹城跡を舞台にした恋愛小説「私の世界に徳丹城はない」が完成し、11月28日に公式ホームページで公開が始まった。同町在住の作家綿世景(わたせけい)さん(37)が執筆し、来年2月まで1カ月1本のペースで続編を公開。地元関係者は作品を通じた地域の活性化を期待する。

 小説はSF要素も取り入れた恋愛ストーリー。不来方高をモデルにした町内の高校に通う主人公・志田紗夏(さやか)はバスケ部キャプテンの先輩・相去歩空(ほだか)に思いを寄せる。互いの距離は徐々に近づくが、ある都市伝説を巡って事態は思いもよらない方向に進んでいく。

 公式ホームページで公開済みの話を無料で読めるほか、町役場やJR矢幅駅、田園ホールなどに冒頭部分を載せた冊子を置く。次回作は12月28日に公開予定。

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