宝塚歌劇団の村上・新理事長が就任、観客に謝罪「大変ご心配をおかけしております」 雪組公演の開幕前に

宝塚歌劇団の新理事長に就いた村上浩爾氏=11月14日、宝塚市栄町栄町1、宝塚ホテル

 宝塚大劇場(宝塚市)で1日、雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」「FROZEN HOLIDAY」が21日遅れで開幕した。開演に先立ち、1日に宝塚歌劇団の新理事長に就任した村上浩爾(こうじ)氏が観客に「大変ご心配をおかけしておりますこと、重ねて深くおわび申し上げます」「雪組生徒たちは、懸命に稽古に取り組み、本日まで頑張ってまいりました。全力で舞台にかけるこの思いを、受け止めていただけましたら幸いでございます」などとあいさつした。

 宙組の団員女性(25)の死亡が発覚した後の10月1日から宝塚大劇場での公演はすべて中止され、本拠地では2カ月ぶりの公演再開となった。問題を受けて11月、当時の木場(こば)健之(けんし)理事長が12月1日付で辞任すると表明し、専務理事だった村上氏が理事長に就いた。

 村上新理事長によるあいさつの内容は報道各社にメールで配布された。記者会見や囲み取材といった報道対応はなく、報道陣の前に姿を現さなかった。あいさつは次の通り。

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 本日はご来場いただきまして、ありがとうございます。宝塚歌劇団の村上でございます。開演に先立ちまして、ごあいさつ申し上げます。

 雪組の初日が本日になりましたこと、大変ご心配をおかけいたしました。深くおわび申し上げます。また、現在の宝塚歌劇団の状況につきまして、大変ご心配をおかけしておりますこと、重ねて深くおわび申し上げます。

 雪組大劇場公演は本日より開演いたします。雪組生徒たちは、懸命に稽古に取り組み、本日まで頑張ってまいりました。

 全力で舞台にかけるこの思いを、お客さまにおかれましては、受け止めていただけましたら幸いでございます。

 本日はご来場いただき、本当にありがとうございます。

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