【師走スタート】社用車運転でアルコールチェック義務化…道交法はじめ物価など何が変わる?(静岡県)

道路交通法の規則が改正され、12月1日から、車を使って働く人のアルコールチェックが義務化されました。悲惨な事故を減らすことが目的で、チェックの義務化は飲酒運転の根絶につながるのでしょうか。

道路交通法の規則が改正され、12月1日から、社用車を一定台数以上使う事業所は、運転の前後にアルコール検知器を使って検査を行うことが義務付けられました。

その背景にあるのが、2021年6月、千葉県八街市で起きた児童5人が死傷した事故です。トラックの運転手からは基準値を大幅に超えるアルコールが検出され、飲酒運転撲滅の機運が高まりました。

浜松商工会議所では義務化を前に、2022年7月から、社用車を運転する前と後にアルコールチェックを行っています。

(浜松商工会議所 総務管理課 瀧 翔伍 さん)

「アルコール検知器の横に社用車の鍵を置いてある。鍵を持っていくのとアルコール検知をセットでやるように組んでいる」

浜松商工会議所が使っているこちらのアルコール検知器。浜松市内のソフトウェア開発会社が、需要の拡大に対応しようと開発したものです。

(クリップソフト 山本 進 取締役社長)

「毎日やる行為なのでタブレットを使い、簡単にできるように心がけた」

アルコール検知器はインターネット上で管理されていて、チェックした後にどの車を運転したかわかるようになっています。

(クリップソフト 山本 進 取締役社長)

「抑止力になっていることが大きい。NGが出たときはメールで通知する機能があるが、NGにはなってほしくないと思い開発している」

警察庁は今後、全国で安全運転管理者への講習などを通して、アルコールチェックの義務化の徹底をはかるということです。

(スタジオ解説)

12月となりましたがガソリン価格や物価の高騰も続いています。

まず、ガソリン価格についてです。レギュラーガソリンの1リットルあたりの全国平均価格は、3週連続で値上げとなり、174.0円です。さらに、県内の平均価格は、全国平均を上回り前の週よりも高くなっていて、174.5円となっています。政府が導入したガソリン補助金の影響もあり、大幅な上昇は抑えられていますが、高止まりが続いています。

続いて食品です。12月1日から値上げされた食品は677品目。中でも、乳製品は、バターや生クリームなど167品目が値上げされました。

一方、野菜は、タマネギや白ネギなどの価格が例年に比べ2割から3割高くなっていますが、冬の野菜を代表するハクサイやダイコンなどは例年より1割ほど安いそうです。

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