「除名にすべき」アポなし離党届の国民・前原誠司氏 処分巡り両院議員総会で厳しい声

臨時の両院議員総会であいさつする玉木代表(国会内)

 国民民主党は1日、臨時の両院議員総会を開き、離党届を提出し新党設立を表明した前原誠司代表代行(衆院京都2区)らの対応について話し合った。出席者からは「除名にすべき」との意見も出た。

 総会で玉木雄一郎代表は「前原代表代行を始め4名が離党の意向を示したが、今まで直接、連絡も話もない。事実関係を確認した上で粛々と手続きを進めたい」と述べた。

 終了後に取材に応じた大塚耕平政調会長によると、榛葉賀津也幹事長が経緯を説明した。昨日、前原氏らが約束なしに離党届を持ってきたが、来客中のため帰ってもらい、「党として受理している状況ではない」との内容だった。

 処分について「厳しい対応をするべき」との意見が数人から出たほか、新党に参加する比例復活の議員に関し「議席を返上するのが筋」という趣旨の発言もあった。今後、役員らの間で協議し、処分を検討する。

 来年2月の京都市長選で国民民主党京都府連は元市議村山祥栄氏(45)の推薦を決めているが、出席者から「意思決定に瑕疵(かし)があったのでは」との意見があり、今後、府連と玉木代表、榛葉幹事長の間で話し合うことになったという。

 離党して新党に加わる嘉田由紀子参院議員(滋賀選挙区)が務めていた倫理委員長は、竹詰仁参院議員が担うことも決めた。

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