宝塚雪組公演が開幕、トップ彩風咲奈らが熱演 「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」

「シャーロック・ホームズ」の連載で成功を手にするアーサー・コナン・ドイル(彩風咲奈)=宝塚市栄町1、宝塚大劇場(撮影・長嶺麻子)

 宝塚歌劇雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」が1日、開幕した。同歌劇団宙(そら)組の俳優女性(25)が死亡したのを受け、団員の健康・安全確保のため21日遅れての開幕。多くのファンが見守る中、トップ彩風咲奈(あやかぜ・さきな)を筆頭に、精いっぱいのパフォーマンスを披露した。

 「ボイルド-」は「名探偵シャーロック・ホームズ」の生みの親、作家アーサー・コナン・ドイル(彩風)が主人公。彼の前に、架空の人物のはずのホームズが現れたら…という奇想天外な発想を起点にした。ドイルの妻をトップ娘役の夢白(ゆめしろ)あや、ドイルの分身的存在、ホームズ000を朝美絢(あさみ・じゅん)が担った。

 後半のショー「フローズン・ホリデイ」は、クリスマスから新年にかけて、イベントがめじろ押しの豪華なホテルが舞台。来年、雪組が創立100周年を迎えることを祝う場面が盛り込まれた。

 世界的な人気ミュージカルを数多く手がけ、宝塚でも「スカーレット ピンパーネル」などで楽曲を提供してきたフランク・ワイルドホーンが、新曲「SNOW FLOWER WILL BLOOM」を書き下ろした。

 13日まで。来年1月3日~2月11日、東京宝塚劇場で。(小尾絵生)

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