タリバン、中国に正式大使 政権掌握後初めて

 【カブール共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は1日、ビラル・カリミ氏を新しい駐中国大使として派遣したと発表した。ロイター通信によると、正式な大使の任命は他国を含めて2021年8月の政権掌握後初めて。

 タリバン暫定政権を承認した国はなく、カリミ氏の派遣が中国による承認に向けたものかどうかは不明。前任は代理大使だった。中国は、今年9月に正式な駐アフガン大使を派遣し、信任状を暫定政権に提出していた。

 21年8月のアフガン駐留米軍撤退後、中国は影響力拡大を図りタリバン暫定政権との友好関係を深めている。暫定政権も中国の巨大経済圏構想「一帯一路」への参加に意欲を示している。

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