京都・伏見稲荷大社で迎春準備がスタート 縁起物の「福重ね」を丁寧に仕上げ

「福重ね」の組み合わせ作業をする神楽女たち(京都市伏見区・伏見稲荷大社)

 京都市伏見区の伏見稲荷大社で1日、迎春準備が始まった。縁起物の「福重ね」を神楽女(かぐらめ)が一つ一つ丁寧に仕上げている。

 魔を除け福を招く守矢(まもりや)、繁栄を象徴する神木の杉、開運を願う絵馬、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る稲穂を束ねて作る。3種類ある絵馬の原画は、今回も日本画家の由里本出(ゆりもといずる)さんが描いた。

 社務所では、7人の神楽女がそれぞれの縁起物を手際よく組み合わせた。櫻田日菜乃さん(20)は「平和で良い年を迎えられるよう心を込めて作りました」と話した。

 1万5千組作る予定で、2日から1組3500円で授与する。

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