福井市長選挙2023 現職引退で16年ぶりの新人対決へ 12月3日告示、10日投開票

 任期満了に伴う福井県の福井市長選挙は12月3日告示される。ともに無所属の、前副市長の西行茂氏(69)と元県議会議員の鈴木宏治氏(50)が立候補を表明しており、16年ぶりの新人対決となる選挙戦は、事実上の一騎打ちとなりそうだ。⇒福井市長選挙2023の開票速報ページはこちら

 このほか市内の男性(64)が出馬の意向を示しているが、市選管によると1日までに届け出に必要な書類の事前審査を受けていない。

 人口減や少子高齢化などの課題が山積する中で、来年3月には北陸新幹線県内開業を迎える。次期市長には「100年に一度」ともいわれる好機に、産業振興や福井の知名度向上を図り持続的な市政の発展につなげていく主導力や実現力、調整力が求められる。2011年以降3回の市長選投票率は20~30%台に低迷しており、市民の声を反映した将来像を示し、有権者の意識を高められるかも焦点だ。

 西行氏は7月、東村新一市長が勇退の意向を示したのに合わせ出馬の考えを表明。主だった政党や団体などからの推薦を幅広く集め、各地区での後援会設立を通して浸透を図ってきた。「大交流時代を拓(ひら)く」と銘打ち、市政の前進を掲げる。

 鈴木氏は9月に記者会見を開き立候補を表明した。県議を退いてからも継続する街頭演説やSNS(交流サイト)を活用し、組織に頼らない草の根活動を展開する。子育て施策の充実を前面に打ち出し「民間の倫理で市政を刷新」と訴える。

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 立候補届け出は3日午前8時半~午後5時に福井市企業局で受け付ける。投開票は12月10日。

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