【MLB】ソトのトレードはヤンキースが有力も難航 争奪戦にはブルージェイズも参戦か 大谷の去就が影響する可能性も

写真:ソトのトレードはウィンター・ミーティングで決まるのか

パドレスが放出を模索しているリーグ屈指の強打者フアン・ソトのトレード交渉は難航しているようだ。12月1日(日本時間2日)、米メディア『SNY』のアンディ・マルティーノ記者が報じた。

ソトに対する交換要員としてパドレスがヤンキースに要求したとされているのは、即戦力投手マイケル・キング、トップ有望株ドリュー・ソープに加え、4、5人の若手有望株。パドレスはソトだけでなくトレント・グリシャムを含むことを提案したようだ。

グリシャムは直近2シーズン連続で打率1割台に終わるなど打撃は不安定だが、2度ゴールドグラブ賞を受賞したことのある好守の外野手だ。保有権は残り2年あるが、来季の年俸は490万ドル程度が予想されており、大幅な年俸削減を狙っているとされるパドレスがソトと一緒に放出を試みるのは自然な流れだ。また、ヤンキースも外野手を2人補強する予定とされており、ソトとともにセンターを守れるグリシャムを獲得することにはメリットがある。

しかし、トレードのメインとなるソトは残り1年しか保有できない選手。スーパースターではあるが、契約延長できなければ1年のレンタルとなる可能性があり、ヤンキースはパドレスの要求ほど大きな対価を支払う気がないようだ。そのためお互いの要求がかみ合わず、交渉は一旦行き詰っているという。

ソト獲得において最有力とされているのはヤンキースだが、『The Athletic』のケン・ロゼンタール記者によると、ここにきてブルージェイズも争奪戦に参戦しているという。ブルージェイズは大谷翔平獲得を狙っているとされているが、ソトについてパドレスと話をしており、大谷の獲得に失敗した場合はソト獲得に本腰をいれる可能性があるようだ。また、パドレスが時間をかけるのであれば、大谷争奪戦に敗れた他の球団が参戦することも考えられる。

12月3日からはウィンター・ミーティングが始まる。首脳陣や代理人らが一堂に会し、例年多くの移籍が決まる場で、果たしてソトのトレードというブロックバスターが成立するのかに注目だ。

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