波佐見町・全小中学生給食無償化へ 来月から

 長崎県東彼波佐見町が来年1月から町内小中学生の給食費を無償化する方針を固めたことが1日、分かった。同3月までは国の交付金を充て、それ以降も自主財源による継続を検討している。国交付金に頼らない小中給食費無償化が実現すれば、県内自治体で唯一となる。
 町関係者によると、無償化対象は約1150人。1年間実施した場合の費用は約6千万円になる見込み。
 前川芳徳町長は昨年9月の町長選の公約に、小中学校に複数の子どもを通わせている家庭のうち、2人目以降の無償化を掲げ、今年1月から実施していた。さらに全小中学生に対象を広げることで、子育て世代の負担軽減と定住促進を目指す。来年3月までは物価高騰対策の国交付金を活用する。
 県内では東彼杵町が2022年度から、川棚町は今年1~3月に続き10月から、いずれも来年3月まで国交付金で時限的に実施している。

© 株式会社長崎新聞社