阪神ドラフト2位 椎葉剛さん 「開幕1軍」を母校で誓う 島原中央高で激励会

恩師からの質問に笑顔を見せる椎葉さん(中央)。右隣は李監督=島原市、島原中央高体育館

 今年のプロ野球ドラフト会議で阪神から2位指名を受けた独立リーグ「四国アイランドリーグplus」徳島の投手、椎葉剛さん(21)が11月30日、母校の長崎県島原中央高を訪れ、恩師の李崇史(リスンサ)・同校野球部監督や在校生から激励を受けた。椎葉さんは「開幕1軍を目指したい」と力強く誓った。
 椎葉さんは大阪府出身。地元の少年野球チームに所属していた頃、試合を視察した李監督から勧誘され、2017年度、同校に入学。寮生活を送りながら、甲子園出場を目指した。右肩のけがで半年ほどプレーできなかった時もトレーニングを重ねた。
 甲子園出場はかなわなかったが、同校卒業後、社会人野球の強豪「ミキハウス」硬式野球部に入った。今年1月から独立リーグの徳島に移籍。球速148キロだったストレートは威力を増し、9月の日本独立リーググランドチャンピオンシップで自己最速の球速159キロをマークした。
 島原市船泊町の島原中央高であった激励会で、椎葉さんは阪神の指名を受けた時、まず李監督に伝えたことを明かした。同校時代、テスト中に居眠りして、いすから転んで、教師から怒られたエピソードなどを交えながら、野球に打ち込んだ日々を振り返った。「ここで学んだことは社会に出ても生かされる。ストレートで強気に勝負する投手になりたい」と話した。李監督は取材に「挫折もあったが、あきらめないでよく続けてくれた」と語った。

© 株式会社長崎新聞社