那須舞台の映画「本を綴る」出演者ら舞台あいさつ 那須塩原で先行上映スタート

「本を綴る」の先行上映を記念して舞台あいさつする主演の矢柴さん(右から3人目)

 【那須塩原】那須地域などを舞台にした映画「本を綴(つづ)る」の全国公開を前にした先行上映が1日、豊浦のフォーラム那須塩原で始まり、主演の矢柴俊博(やしばとしひろ)さん(52)や篠原哲雄(しのはらてつお)監督(61)らが舞台あいさつを行った。

 作品は書店を応援するユーチューブドラマの続編として生まれ、小説が書けなくなった作家が古本に挟まれていた未配達の恋文を見つけたことを機に旅に出て、自身の心と向き合っていくロードムービー。撮影は本町の市図書館や那須町の農場のほか、関西や四国地方でも行われた。

 1回目の上映は定員を超える約100人が鑑賞。終了後の舞台あいさつで、矢柴さんは「いつもは脇役として癖の付いたことを求められるが、今回は那須の心地よい空気に包まれて自然に演じられた。俳優として違う景色を見せてくれた大事な撮影になった」と感謝した。篠原監督は「私たちにとって子どものような作品。地元の皆さんも一緒に育ててほしい」と全国公開に向けて後押しを求めた。

 先行上映は7日まで。時間は午前11時45分、午後6時45分の2回で各日1回目の上映後に出演者らがトークショーを行う(2日のみ2回目の上映前も実施)。(問)フォーラム那須塩原0287.60.7227。

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