【動画】ゾンビランドサガの「聖地」特別公開 唐津市歴史民俗資料館、県内外からファン続々

アニメの聖地を巡ろうと、県内外から訪れた来場者=唐津市の旧三菱合資会社唐津支店本館

 テレビアニメ「ゾンビランドサガ」の舞台になり、現地で保存修復される唐津市の旧三菱合資会社唐津支店本館(市歴史民俗資料館、佐賀県重要文化財)が11月25、26日に特別公開された。聖地を巡るファンら約620人が詰めかけ、アニメの世界観に浸った。

 初日は午前9時から続々と観覧に訪れ、登場するキャラクターのぬいぐるみなどを持って写真を撮影していた。アカンサスのつぼみをモチーフにした階段の手すりや、透かし彫りなどの内装に見入ったり、港を臨む窓からの風景を眺めたりしていた。

 夫婦で訪れたアニメファンの下村かなえさん(52)=北九州市=は「古い洋風建築も好きで、いつか聖地巡りをしたいと思っていた。当時の家具や使われ方の展示があれば、もっと当時の面影が想像しやすくなりそう」と話していた。

 同館は1908(明治41)年に三菱の石炭販売の拠点として、石炭の積み出し港だった唐津港を見渡せる場所に建てられた。2003年から老朽化のため休館し、近代化遺産の全国一斉公開に合わせて開放した。26年度から修理工事に着手する計画という。(横田千晶)

特別公開された旧三菱合資会社唐津支店本館=唐津市海岸通

© 株式会社佐賀新聞社