猫はなぜ「掃除機」をいやがるのか?4つの理由と、共存するための克服方法とは

1.音が大きすぎる

一般的に掃除機の音は、飼い主さん自身も「うるさい」と感じるほど、大きな音なのはご存じかと思います。一旦稼働させると、周囲の音が全てかき消されてしまうほどの音量です。

そして猫は聴覚が優れているのもあり、大きな音を特に嫌う動物です。そのため、掃除機の大きすぎる音を嫌がるのです。隠れたり他の部屋へダッシュしたりして、近づくのを避けるでしょう。

愛猫が掃除機の音を嫌う場合は、最近よく見かける静音タイプの掃除機にするとよいかもしれません。音が小さければ猫への負担が減り、飼い主さんも安心して掃除ができるでしょう。

2.大きさが怖い

猫と掃除機の大きさを比べると、その差は明らかです。ほとんどの場合、掃除機の方が大きいはず。猫からすれば、うなり声をあげた大きな何かが迫ってきている、という恐怖を感じるでしょう。

「自分よりもはるかに大きい、得体の知れないヤツ」というのが、猫が掃除機に持つ印象かもしれません。そんなものがもし存在したら、飼い主さんだって恐怖を感じるでしょう。

怖くて怖くてしかたがなくなって、逃げ出す訳です。確かに、身を守るにはベストな方法でしょう。本能的に「危険だ!」と感じ、敵視するのです。

中には、攻撃を仕掛ける勇敢な猫もいます。しかし、いくら威嚇をしても猫パンチをしても、掃除機には効き目はありません。

掃除機を怖がる猫には、逃げ道を確保しておいてあげましょう。掃除機を使用する際にその部屋のドアを開けておけば、恐怖から逃がしてあげられます。掃除機という怖い敵がいても、自由に行動できる状態なら、猫もさほどストレスを感じないでしょう。

3.ナワバリに侵入されていると感じる

掃除機を、「自分のナワバリへの侵入者」だと感じている、とも考えられます。猫は、家の中がナワバリです。そのため、掃除機が侵入してきた、と思っている可能性があります。

特に、初めて見たときは、戸惑うでしょう。突如として、大きな音を上げて自分のナワバリ内を好き勝手にうろついているのですから。「おまえ、誰にゃん!?」とケンカ腰になるのもムリはありません。

ですが、猫は意外と適応力が高い動物です。たびたび掃除機が登場し、しかもそれがただうるさいだけで危険はない、と気付けば、そのうち慣れ、動じなくなっていくでしょう。

ただし、掃除機に慣れたとしても、仲良くなれるかは別問題です。慣れたとしても、近づいてくるとささっと逃げてしまう猫は多いようです。

一方猫の中には、その音や大きさを全く気にせず、逆に自ら吸われに近づいてくる猫もいるそうです。掃除機を嫌がるかどうかは、その猫の性質に寄るのでしょう。

余談ですが、筆者宅には4匹の猫がいて、そのうち3匹は、慣れてはいるものの、近くに来るとすぐに逃げてしまいます。ですが1匹はものともせずに近づき、スリスリさえすることが。吸うのはまだ試していませんが、もしかしたら、そのうち…!?

4.環境の変化に敏感

猫は、環境の変化に敏感です。日向ぼっこなどをしてゆっくりしていたのに、その静寂を破る轟音と共に掃除機が現れ、ストレスを感じるのでしょう。平穏な空気がヤツの登場で急に、かき乱されてしまったのですから驚くのは必至でしょう。

愛猫にストレスを与えないためには、なるべく遠くで使うようにするとよいかもしれません。もし掃除したい部屋に猫がいるときは、うまく誘導し、別室へ移動させるのです。

なるべく掃除機に近づかないようにすれば、彼らの平穏は保たれたままでしょう。

まとめ

愛猫が掃除機を嫌がるからといって、使わない訳にもいかない、という飼い主さんは多いのではないでしょうか。

猫とくれしていれば毎日猫の毛は抜け、床やその辺りに散乱しています。特に毛が生え変わる換毛期には、「これでもか!」というくらい抜けるでしょう。

もちろん、掃除機を使わずにコロコロやワイパーのようなグッズでなんとかする方法もあります。でもやはり掃除機を使いたいという場合は、今回お伝えした対策法を試してみてください。

きっと猫と掃除機が仲良くはなれなくても、敵視することはなくなるのではないでしょうか。猫も飼い主さんもなるべくストレスを感じずに、平和にお掃除していきたいですね!

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