「負けて、泣くんじゃねぇ」清水・秋葉忠宏監督 まさかの結果に「自らに責任…勝負師ではなかった」【J1昇格プレーオフ決勝戦 試合後監督会見】

【J1昇格プレーオフ決勝 東京V1‐1清水:国立競技場:53,264人】 清水エスパルス 秋葉忠宏監督

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見ての通り…何も成し得なかった。ただただ、それだけ。「何回、負けて泣いてんだ」という、プロとして、何も残せない、まだまだ足りないことだから、それは僕も含めて、下向いてる場合でも、泣いている場合ではねえってこと。まだまだ、フットボーラーとして、プロとして、人間力、勝負強さ、メンタリティ、そういうものがすべて足りないということ。自分がどうなりたいのか、1人1人が見つめ直して、しっかりと自分たちのキャリアをどう過ごすべきなのか、考えたいと思う。

ー試合後、ロッカールームでは選手たちにどんな話をしたのか
「負けて、泣くんじゃねぇ」と言った。我々はプロだからこそ、(J1昇格を)勝ち取れなければ、何も意味がないということ、それだけ。

ー前半はいい流れでゴールに迫っていたが、後半のプランはどう描いたのか
ゲーム自体は優勢に見えるが、最後のフィニッシュのところで、前半から決定機があったかというとそうでもなかった。最後、ボックス周りからどう冷静にラストパスを出すのか、フィニッシュまでもっていくのか。そういうところで少し力が入っているように見えたので、(選手たちには、後半は)最後どうやって仕留めるのか、システム含めて話した。

ーああすればよかったといった点はあるか
まったくないし、そんなものがあったらとっくにやっていた。ただただ、自分の力のなさが、こういうゲームをしてしまった、それしかない。

この最後のビッグマッチにこれだけ多くの人が来てくれたという感謝の気持ちはあるが、きょう我々は結果を出すことのみだったが、それができなかったっていうこと、ただただ、力がなかった、それは僕自身がすべて責任をある、勝負師でなかった、ビッグマッチを勝てなかった、そこに尽きる。

ー先制した後、5バックにしたのはあらかじめ決めていたことか
点を取る前から、3バックにしていた。もともと3バックのプランを持つチームだから、その中で点を取れたということ、そこでしっかりとゲームを進めていくのか、選手たちには「きょうは2点差以上で勝とう」「85 分までは守るつもりはまったくない」と伝えていたので、先制しても守る気はまったくなかった。ただ、これがゲームの心理なのか、流れなのか、少し押し込まれてしまったのが残念。

ーサポーターへメッセージを
もう、ただただ申し訳ないということ。何度も、何度も、悔しい思いをさせている。しかも何回目だっていう話、もう、言葉がないぐらい。それでも本当に多くの方が、清水エスパルスを応援してくれる。本当に感謝の気持ちしかない。それにプロとして答えられない、まだまだ努力が甘いと思っている。何かもっと根本的に変えなければ、ずっとこれを繰り返すだけだと思う。オフシーズン特に見つめ直してて、変えていきたい。

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