70年分の「好き」伝える短歌 最初で最後の恋文胸に妻他界

表彰式後、妻千恵子さんの遺影を持つ孫に付き添われ、受賞作に込めた思いを語る長倉幸夫さん(左)=2日午後、宮崎市民プラザ

 〈親が決め時代遅れの見合婚今こそ言おう好きだよ千恵子〉
 本年度の心豊かに歌う全国ふれあい短歌大会(県社会福祉協議会主催)のステージイベントは2日、宮崎市であり、要介護・要支援高齢者の部で最優秀賞を受賞した長倉幸夫さん(97)=都城市=も出席した。70年以上も苦楽を共にした妻への三十一文字のラブレター。妻はイベント直前の11月28日に他界。最初で最後の”愛の告白”には万感の思いが込められている。

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