移りゆく四季、日常切り取る 12月3日まで 九州・沖縄二科会写真部展

季節の風景や日常を切り取った作品が並ぶ写真展=佐賀市の県立美術館

 自然の美しさや一瞬の光景を捉えた「第41回二科会写真部 九州・沖縄地区公募展・支部員展」が、佐賀市の県立美術館で開かれている。移りゆく四季の風景や日常を切り取った写真など32点を展示している。3日まで。入場無料。

 入選した荒木正次さん(佐賀市)の「窓の向こうに」は、海と近い場所にある千綿駅(長崎県)で座り込む子どもと、歩いて進む女性を窓越しに対比的に捉えた。花房和彦さん(佐賀市)の「定位置」は、シートをかけたバイクの上に猫がたたずむ構図。神秘的な猫の存在とシートの光沢が非日常性を感じさせる。

 一般公募に県内から115点の応募があり、入選した22点と支部員の作品10点を並べている。二科会写真部佐賀支部の清水耕史支部長は「作品の視点が幅広く、発見が多い」と話す。3日は午前9時半から午後4時まで。(坂本有佐) 

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