1パック580円とコスパ最強「なんちゃってマツタケ」 バターしょうゆや炊き込みご飯にぴったり!

マツタケそっくり

秋の味覚の王様といえばマツタケ。2023年は猛暑の影響もあって全国的に不作となり、国産マツタケの市場価格は100グラムで約5000円となかなか手が届かない超高級価格となってしまっています。

新城市でマツタケのそっくりのキノコが採れる

新城市民「マツタケに似ている」

そんな最高級マツタケの“そっくりさん”が採れると話題になっているのが新城市です。道の駅で話を聞いて見ると「すごくおいしい」「マツタケとシイタケを合体させたような見た目」「ホイル焼き、土瓶蒸し、天ぷら、炊き込みご飯などどんな料理にも使える」と次々と情報が集まります。

シイタケの仲間

新城市民が秋の味覚として楽しんでいる「なんちゃってマツタケ」の正体は「松きのこ」。見た目はマツタケにそっくりですが、実はマツタケとは異なるシイタケの仲間なんだそうです。

松きのこ

東海エリアでも数軒しか栽培されていない「なんちゃってマツタケ」こと「松きのこ」。栽培しているのは、「鳳来寺山麓きのこ園」を営む中田靖人さんです。松きのこを一番シンプルに味わえる炭火焼きにして道行く人たちに振る舞います。

「松きのこ」は弾力のある食感と、あとから口の中にジュワッと広がる風味豊かな味わいが魅力の1つ。若い人達にも評判が良く、キノコが苦手な人でも食べられるほどのおいしさです。

松きのこの炊き込みご飯

中田さんによると、小ぶりの「松きのこ」なら丸ごとバターで焼いてさっと醤油をつけて食べるのがおいしいとのこと。さらに中田さんのイチオシが「松きのこの炊き込みご飯」です。白だしのみのシンプルな味付けにすれば、松きのこが持つうまみが引き立ちます。

「実はシイタケが苦手」と話す中田さん

実は「松きのこ」が生まれたのは広島県。マツタケに変わるキノコの人工栽培を研究していた過程でシイタケから誕生したのが「松きのこ」です。

山々に囲まれて日当たりが悪く、痩せてしまっていた土地でできることを考えていたときに、農業雑誌で「松きのこ」を知ったといいます。実はシイタケが苦手だという中田さんですが、「松きのこ」なら食べられたことが栽培を始めたきっかけだそうです。

マツタケに引けを取らないうまみ

松きのこを取り入れたメニュー

マツタケの代用品として開発がスタートした「松きのこ」。マツタケともシイタケとも異なる味わいと香りながらも、おいしさの面では決してマツタケに引けを取りません。

「松きのこは松きのことして、独自の位置で認識されて広まってほしい」と話す中田さん。その味は少しずつ広がりをみせ、現在では1日4組限定完全予約制の高級中華料理店「玖老勢 蘭華」や豊橋市の人気レストラン「リストランテ ベルーガ」などでも松きのこを取り入れた料理が提供されています。

1パック580円とコスパ最強!

消費税込みで580円

そんな「松きのこ」の価格は1パック(約90グラム)580円! 100グラム約5000円のマツタケと比較すれば、超という言葉では足りないほどお値打ちです。

松きのこは「鳳来寺山麓きのこ園」のほか、新城市にある道の駅などでのみ購入可能。どこでも大人気で早い時間に売り切れになることもあるそうなので、ぜひお早めにお求め下さい!

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